網羅型文章を「伝わる文章」に変えるたった一つの考え方

情報を丁寧に伝えようとすると、
あれもこれもと内容を盛り込みたくなるものです。

特に行政や広報の文章では、
「必要なことは全部書くべき」と考えられがち。

幅広い対象に伝えたい。
一人でも多くの人に伝えたい。
そう感じるのは、行政の文章が生活に必要だからです。

しかし、それは媒体によりけり。
ホームページや広報誌ならまだしも
SNSなどでは読み手が離れてしまうことにもなりかねません。


情報が多いほど、伝わりにくくなる

内容を網羅しようとすると、当然文章は長くなります。
その分、読み手の負担は確実に大きくなります。

一つひとつの情報は正しくても、
全体として何が重要なのかが見えなくなります。

結果として、何一つ印象に残らないことにもなりかねません。


誰に向けた情報かがぼやける

複数の対象に向けて一度に伝えようとすると、
「誰にとっての情報なのか」が曖昧になります。

読み手は、自分に関係があると感じたときに、
はじめて読み進めます。

逆に対象がぼやけると、入り口は見えにくくなります。


「伝える」と「伝わる」は違う

多くの情報を丁寧に書けば、「伝えている」状態にはなります。
しかし、それが理解され、行動につながるかどうかは別です。

「伝えること」と「伝わること」は、同じではありません。


大切なのは選ぶこと

伝わるために大切なたったひとつのこと。
それは、「選ぶ」ことです。

なぜ、誰に伝えたいのか。
その読み手に、一番伝えたいことは何か。
伝えることを選びとれるなら、
文章を書くことは簡単です。


伝える軸をひとつ決める

一つの文章で伝えることを一つに絞ると、
流れが明確になり、理解しやすくなります。

情報を分けて伝える。
それぞれがきちんと届くように書きます。

分けて伝える方法としては
文章や記事そのものを分けるか、
あるいは見出しで整理します。

特に、SNSの場合は何度発信してもかまいません。
1記事1テーマで、その都度
「たった一人」を思い浮かべて書きましょう。


読み手ごとに分けて考える

一方、ウェブサイトや広報誌の文章では
幅広い対象に向けて書くことがほとんどですよね。

特に月刊の広報誌では
そうそう何度も同じテーマを取り上げるわけにもいきません。

そこで、1つのテーマで幅広い対象に伝えたい場合は、
見出しで整理するようにします。

そうすることで、
それぞれの読み手にとって分かりやすい形になります。


伝えたいのはなぜ?

行政が発信するのは、なぜ?
伝えたいのは、なぜ?

それは、住民の生活に必要な情報を届けるためですよね。
となれば、「伝える」だけではなく「伝わる」ように書く必要があります。
伝わるように書いて初めて、その情報が届くのです。

削ることには、勇気が必要かもしれませんが
対象ごとに情報を選ぶのは、そうむずかしいことではないはず。

まとめ:伝えたいことを選ぶ


伝えたいことを選びましょう。
「伝える」ための網羅から、「伝わる」ための選択へ。

そのとき初めて、読み手である住民は
「私のことだ」と振り向いてくれるのです。