「施策」「周知」「進捗」「遺憾」……。
自治体の文書で使われやすい「お役所言葉」。
正確ではありますが、住民にとっては少々硬く、「壁」を感じさせることがあります。
自治体の発信として重視すべき「正確さ」を保ちながら、住民の自分事として届く「やさしい表現」へ。
この記事では、今日からそのまま使える言い換え30選と例文をご紹介します。
まずはここだけ|よく使う言い換え11選
- 周知する → 知らせる
- 実施する → 行う
- 活用する → 使う
- 推進する → 進める
- 検討する → 考える
- 対応する → 受け付ける/応じる
- 把握する → 知る・確認する
- 精査する → 詳しく調べる
- 策定する → 作る・計画を立てる
- 速やかに → すぐに
- 遵守する → 守る
なぜ「お役所言葉」を言い換えるのか?
専門用語や硬い表現は、送り手にとっては確かに便利。しかし、受け手にはすんなり入ってきません。
そんな硬い言葉をかみ砕くことは、行政と住民の距離を縮め、行動を促すための大切な工夫です
「本施策を実施します」
→ 「この取り組みを行います」
「市民へ周知を図ります」
→ 「市民のみなさまに知ってもらえるようにします」
ちょっとした言葉の使い方で読みやすさが変わります。
そのまま使える!お役所言葉の言い換え30選
専門用語は、正確に伝えるために使われます。
① 動きを表す基本動詞(10個)
② 状態・結果を表す言葉(10個)
③ 住民対応でよく使う言葉(10個)
【比較】伝わり方:ビフォー&アフター
例1:お知らせの冒頭
Before
本施策の周知を図るため、説明会を実施します。
After
この取り組みを皆さまに知っていただくため、説明会を行います。
例2:お願い
Before
齟齬があれば可及的速やかにご教示ください。
After
もし間違いがあれば、できるだけ早く教えてください。
例3:計画説明
Before
DXの推進を加速してまいります。
After
デジタル技術を使いやすくする取り組みを進めます。
言い換えに迷ったときの3つの基準
① 中学生に伝わるか
辞書なしで理解できる言葉を目指します。
② 会話で使うか
「精査します」ではなく「詳しく調べます」で十分です。
③ 動きが見えるか
「検討」よりも「調べる・話し合う」など具体的に。
まとめ
今回取り上げた以外にも、カタカナを使った用語、略語など、難解な用語はまだまだあります。
少しずつでも言い換えを工夫して、住民に届く言葉で伝えましょう。
【参考資料】
さらに詳しく学びたい方へ
お役所言葉の言い換えについては、自治体で公開されている言い換えガイドも参考になります。
・お役所言葉改善の手引き(中津川市)
・お役所言葉改善みちしるべ(銚子市)
・やさしい日本語・役所ことばの見直し(港区)
・行政用語をやさしくした語彙集(横浜市)
いずれも、実際の言い換え例や考え方がまとめられており、日々の文章作成に役立ちます。
広報文章の見直しや、研修のご相談も承っています。
現場に合わせた改善提案も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
この記事は「伝わる文章術の基本」シリーズの一部です。
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