書き手と読み手のズレはなぜ起きる

書き手と読み手にズレがある_文章の夏季方

書き手と読み手のズレに気づこう

文章が伝わらないと感じるとき、
私たちは、「文章を書く技術が足りないのでは」と考えがちです。

しかし、伝わらないのは書き手の技術だけの問題ではありません。
書き手と読み手の間に、ズレがあることが多いのです。

なぜ?
それは、違う人だから。
同じ言葉でも、感じ方・受け止め方は人それぞれ。
人によって、意味の受け取り方は変わるからです。


書き手は「分かっている側」にいる

まず、書き手の視点で考えてください。
内容をすでに理解していますよね。

制度の背景も、流れも、目的も分かっている状態です。

分かっている前提で書いてしまうと
当然、説明は省略されがちです。


読み手は「分からない側」にいる

一方で、読み手は初めてその情報に触れます。

前提も、背景も、言葉の意味も、
すべてが分からない状態です。

書き手にとって当たり前のことが、
読み手には当たり前とは限りません。


ズレは意図せずして起きる

もちろん、このズレは意図せず起こるものです。

そして、丁寧に書こうとするほど、
書き手の視点に寄ってしまうこともよくあります。

読み手との距離は、気づかないまま広がっていくのです。


ズレを埋める視点を持つ

そこで、大切なのが「ズレを埋める視点」。
「どう書くか」より前に、
「どう見えるか」を考えることです。

読み手はどこで立ち止まる?
どこで迷う?
何が分からない?

そこに目を向けることで、
ズレが、少しずつ埋まっていきます。

もちろん、ズレを完全に無くすことはむずかしいでしょう。
それでも、読み手の立場に立ちましょう。
とことん、気持ちを考えましょう。

「どう見られたいか」ではないのです。
「どう見えているか」 ここから始めましょう。
書き手と読み手のズレを無くす最初の立ち位置です。


まとめ

・伝わらないのは、書き手と読み手のズレが原因
・書き手は「最初から分かっている側」にいる
・読み手は「分からない側」にいる
・ズレは意識しないまま起きる
・どう見えるか、読み手視点に立つことでズレが埋まる

文章は、書くだけでは届きません。

読み手とのズレに気づくこと。
どう見えるかを
伝わる文章への第一歩です。



この記事は「伝わる文章術の基本」シリーズの一部です。
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