文章は見出しが9割。「読む理由」を一瞬で伝えるには?

「文章は、見出しで9割決まる」
どこかで聞いたようなタイトルですね。

でも、本当にそうなんです。
忙しい現在。今や電車の中で新聞を開いている人は、皆無です。
(かつては、見かけましたよね)

今はスマホです。
どんどんスクロールして、ピンときたものを読む。
つまり、どれだけ内容がよくても、見出しで関心を持たれなければその先を読まれないわけなんです。

反対に、見出しで「読みたい」と思ってもらえれば、次の1行目が読まれます。
1行目が読まれたら2行目、2行目が読まれたら3行目
…………101行目が読まれたら102行目。
そう。最終行が読まれるかどうか、全ては1行目にかかっています。

見出しは、文章の入口です。


見出しでは「読む理由」を伝える

書き手としてはあれもこれも伝えたくなります。
見出しに何を書こうか、悩みます。

けれど、見出しの役割はどんな場合でも決まっています。
それは「その先を読む理由」を伝えること。

読み手は、見出しを見て読むかどうかを一瞬で判断します。

「この先に自分が読むべきことが書かれている」
と一瞬で判断させる「読む理由」をつくることが見出しの役割です。


そのまま見出しにしない

伝えたいことをそのまま見出しにしても
読み手には響きません。

例えば、庁舎を訪れた方の待ち時間を減らす仕組みを導入したとします。
そのことについて、例えばSNS で
「窓口業務の改善について」
と書かれていてもピンときません。

こうした見出しでは、読む理由が生まれません。
「なぜそれを読まなくてはいけないのか」
読む理由、読む意味が一瞬で伝わるように書きましょう。


読み手に引き寄せる

難しい、そんなの無理だと思うかもしれません。

大丈夫です。
その答えは、読み手を一番知っている
あなたなら、
いえ、あなただからこそ、持っているはず。

読み手の関心に引き寄せて考えてみましょう。

「窓口っていつも混むよね」
「待たない方法ってないのかな」
「待たせないように工夫してくれたらな」
と思っている読み手は、初めから
「窓口業務を改善してほしい」と考えているわけではないのです。
「待たなくてもいいように」なるとうれしいだけなのです。

つまり、この場合ほしいのは「待たされない」という結果です。
「窓口業務の改善」は手段であって、結果ではありません。

「改善した」という書き手側の手段ではなく

「もう窓口でお待たせしません」

と「読み手がほしい結果」を書きます。

すると
「どうすれば待たなくていいの?
何か改善されたの?」と
関心を持ってもらえるでしょう。

視点を少し変えるだけで、
読み手の関心とリンクして、「自分ごと」になるのです。


見出しは、ワン・メッセージで

見出しにいくつも要素を入れると、
何を伝えたいのかがぼやけます。

広報誌なら
「もうお待たせしません〜窓口業務の改善」でもいいかもしれません。

ただ、一瞬の関心でひきつけるSNSでは
「見出しは一つのメッセージ」に絞りましょう。
それだけで、伝わりやすさが大きく変わります。


見出しを後回しにしてもOK

「そんなこと言われたら、悩んじゃうよ〜〜
見出しのところでつまずいて、本文になかなか入れないよ」

そんな声が聞こえてきます。
気づけば、すでに30分考えている……なんてことも起きそうですね。

安心してください。
たとえプロでも、毎回最初から適切な見出しを考えつくわけではありません。

本文を書いたあとで見出しを考えてもかまわないのです。
初めから思いつかなければ、最後に全体を読んで
一番伝えたいことを抜き出すといいでしょう。

AIに見出しを考えてもらう?
もちろん、それでもOKです。
大切なのは、続きを読むに足る見出し、です。


まとめ

・見出しは、読むかどうかを決める入口
・内容ではなく「読む理由」をつくる
・一つの見出しに一つのメッセージ
・読み手の関心に寄せる
・見出しはあとで整える

文章は、書き出す前から始まっています。

見出しを少し工夫するだけで、
最後まで読まれるかどうかが変わるとしたら

見直さない手はありませんね。